権利は声をあげた者だけが勝ち取ることができる。
― ハーヴェイ・ミルク
— ミルクのインタビュー集 "The Harvey Milk Interviews: In His Own Words" より

私たちのミッション(使命)

フルーツ・イン・スーツ (以下FinS)は、2014年より東京で活動しています。元となる同名の 団体は、シドニーのゲイおよびレズビアンの事業組合として、1996年にオーストラリアのシドニーに発足しました。香港、シンガポール、メルボルン、ブリスベンにも支部を持ち、アジア太平洋地域最大の、LGBTQ社会人ネットワークとなっています。

FinSジャパンは主要な活動として、2か月に一度、ネットワークを広げることを目的としたセミフォーマルな夕食会を開催しています。また他のLGBTQ関連団体や企業スポンサーと連携し、日本のLGBTQコミュニティーにおける種々の取り組みや、芸術的プロジェクトを促進するイベントを主催しています。2017年の活動日程の概要は、近々こちらに掲載する予定です。

1. LGBTQ+コミュニティーの発展

FinSは2016年8月28日に法的な協会となりました。それ以来会員数は増え続け、現在は1500名以上の社会人が会員となっています(2017年3月現在)。会員は多国籍で、4割が日本人、残りは東南アジア、インド、オーストラリア、北米、ヨーロッパ等30か国以上にのぼる、多彩なナショナリティーにより構成されています。会員になるのに特別な制約はありません。自身を性的マイノリティーだと認識している方も、また私たちコミュニティーの使命を理解し同意してくださる方も、会員として歓迎しています。

それでは「コミュニティー」という言葉は、一体何を意味するのでしょうか?「より大きな社会の枠組みの中で、共通の特徴や興味を持った人々が共に生きるグループ」という定義がまずあります。これは一見すると当然に思えるかもしれません。けれども「コミュニティー」という言葉には何層もの意味が存在し、その1つに「共通のポリシーで結ばれた人々」というものがあります。それは裏を返せば、差別的、もしくは不平等なポリシーや政策によって、それまであまり知られずに潜伏していたコミュニティーが触発されたり、また新たなコミュニティーが生まれる可能性もあるということです。FinSにとってコミュニティーとは、ただ単に興味関心を分かち合ったり、不当で不平等な法律に悩まされたりする存在ではなく、社会活動に携わっていく存在です。仲間であり、目に見える存在であり、声なのです。これらの要素を一つでも欠かしたり、回避したり、無視したりすることはできません。

私たちは、LGBTコミュニティー内の個人や関連団体の意見表明、また連携強化のための場所として、定期的なスペースやプラットフォームを提供している他、日本におけるLGBTの運動を前進させるために、種々リソースへのアクセスや地域のビジネスリーダーたちとの協働などにも専心しています。 OUR WORK または フェスブッフのページ をご覧ください。

2. LGBTQプロフェッショナルのネットワーク

FinSの目的は、日本におけるLGBTコミュニティーの人々の生活環境が改善されるように手助けすることです。このゴールは、単独ではなく、数多くの団体や組織と協力し、それぞれの力、知恵、経験、知識、さらに、皆と同じ権利を有したい、人と違った扱いを受けることなく基本的人権を享受したいという本能的な欲求を結びつけて、始めて達成されるものです。FinSはこれまで長年に渡り、様々な団体と協働し、特定のプログラムや研究を計画・創設したり、またはただ単純に、運動前進のために戦ったりしてきました。下記はその活動例や、コミュニティーに対する寄付の例です。 

3. 日本におけるLGBTQビジネスのサポート

社会人のネットワークを構築していく中で、700名以上に渡る私たちのメンバーが構成するマーケティングプラットフォームで恩恵を見込めるよう、LGBTQコミュニティー内のビジネスを奨励したいと考えるのは当然のことでしょう。

例えば花を買うときや、ケータリングや航空券を手配するときなどあらゆる場において、事業者あるいは協賛団体として、LGBTQコミュニティーにサービスを提供してくださるビジネスの名簿を作っていく予定です。

4. LGBTQイニシアティブとプロジェクトの支援

FinSのイベントは主に、LGBTコミュニティーによるビジネスおよびLGBTコミュニティーに市場を見出したいビジネスに焦点をあてて、紹介する場となっています。参加企業は、一定のテーマに沿ってFinSと協力し、「ホームイベント会場」を利用し、私たちのコミュニティーやFinSのメンバーに商品やサービスをマーケティングする段取りや方法を共に検討します。これらの取り組みは、月々の集会で取り上げられるだけではなく、Eメールによるニュースレター、FinSのウェブサイト、また毎月のマーケティング用ちらしでも広報され、さらに最も有効な手段である「口コミ」によっても拡散されます。

5. ファンドレイジング

私たちはいずれは、若い人たち、LGBTQ関連団体、そして自分たちの目標を達成するために資金を求めているグループ間の橋渡しをする中心的団体になりたいと考えています。

より焦点を絞ったファンドレイジングは、草の根的な小さな団体も組織的に、そしてより迅速に目的を達成することを可能にします。これは、LGBTQコミュニティーを初めとするいかなる団体においても、重要なチャレンジの一つだといえるでしょう。


写真: Jared Chambers



誰でもご参加出来ます!以下の通り、方法にいろいろあります。

ご連絡をお待ちしております!

  • 定例イベントにご参加
  • ジャパンプライドファンドへの寄付
  • FinSプロジェクトへのボランティア
  • ゲストスピーカーのご紹介・推薦 
  • 社員へのLGBTQ研修、教育のためのセミナーを行っています。どうぞお気軽にご依頼ください